2008年1月19日土曜日

ハーバーマス・ガダマー論争

Jean-Marc Ferry, Habermas : l'éthique de la communication, 1987の「ハーバーマス・ガダマー論争」に関する章、読了。引き続き、この問題に関してインターネットで入手できた情報を読み進める。

武田朋久、「ハーバーマス方法論における解釈学的アプローチ」(創価大学紀要、2003)、再読。「社会科学の論理によせて」(1967)に見られる「ハーバーマス方法論における解釈学の批判的摂取」を跡づけながら、ハーバーマスにとってのガダマー解釈学の問題点を明らかにし、さらに、ガダマーの『真理と方法』の基本的立場、 「修辞学、解釈学、イデオロギー批判」(1967)で展開されたハーバーマスへの反批判を紹介する。わかりやすい。

解釈学関連文献についての基本知識がないのでかなり混乱し、フランス語版テキストの入手方法もわからず困っていた(Jean-Marc Ferryの本は古く、ドイツ語版を参照している)ところ、モントリオール大学哲学部の2007年度授業シラバス「解釈学II」(基本文献リストつき)が見つかった。現時点における問題の所在も、なんとなく見えてくる。

この道、ここまで入り込んでしまったからには、せっかくだからもうちょっと先まで進んでみようか。深入りする時間はもうないが、それでも確実に面白いことにはなりそうだから。

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