2020年2月12日水曜日

電子辞書「大学生モデル」は買うな⑦ 〜理想の組み合わせ

大学生モデルの最新型の電子辞書を買うかわりにおすすめしたいのは、すでに言ったように、アプリで辞書を買いそろえることです。

もっと具体的に言うと、辞書by物書堂というアプリをiPhoneまたはiPadにインストールし、このアプリのなかの「ストア」で、必要な辞書コンテンツを個別に購入するという手順になります。(辞書by物書堂については、こちらチュートリアルビデオをご覧ください。)

実際には、使い慣れた高校生モデルを引きつづき使いながら、自分のタイミングで必要なものを買い足していけばいいのですが、ここで私の考える、大学生が買いそろえるべき辞書アプリの理想の組み合わせを提案してみます。

選択は、英文読解に役立つ使用頻度の高い英和辞典を軸にしたアプリのセット英語強化型の大学生モデルに入っているものと同一あるいは同等の辞書をそろえるという方針で行っています。

簡単に言うと、

  • 「読むための辞書」はアプリで揃える。
  • 「書くための辞書」や専門用語辞書は、アプリの値段によってはより安い方法での利用を検討する。
です。

辞書アプリの理想セット

買うべき辞書アプリは以下の通りです。

価格はそれぞれ、新明解国語辞典1,920円、漢辞海3,060円、ウィズダム英和・和英辞典4,040円、ランダムハウス英和大辞典6,100円、オックスフォード現代英英辞典3,920円、小学館オックスフォード英語類語辞典2,820円、小学館オックスフォード英語コロケーション辞典2,820円。合計すると、24,620円です。

ただし、物書堂は毎年4月にセールを行い、辞書が大幅に値下げされます。2015年から5年連続で実施されており、セール価格も毎年ほぼ一定です。仮に去年2019年の価格その­ままのセールが今年も行われたとすると、上記の辞書のうち最後のふたつを除いたものが値下げされて、それぞれ、1,200円、2,000円、2,000円、3,800円、2,600円となります(ただし増税にともない、辞書の定価が若干上がっているので、セール価格も少し上がる可能性はありますが)。

そうすると、理想の辞書セットの値段は17,240円にまで下がります。

第2外国語の辞書が必要なら、これも同じセールのときにそろえましょう。昨年の価格どおりなら、2,800〜5,600円で購入できるはずです。

買うべきではない辞書アプリ

反対に、買うべきではない辞書アプリのリスト挙げておきます。

左から、リーダーズ英和辞典+リーダーズ・プラス(物書堂、1,2000円)、新和英大辞典(ロゴヴィスタ、14,000円)、新編英和活用大辞典(ロゴヴィスタ、11,000円)です。

すべて大学生モデルに入っている辞書ですが、他の辞書アプリと比べて高額です。定価でアプリをそろえたら、全部で37,000円。つまり、最新の電子辞書が買える値段になってしまう。洒落にならない…

リーダーズは、すでに述べたように、純粋な英和辞典としてというより、固有名詞や専門用語を調べるのに役立ちます。ぜひともこれがなければと思う機会は、大学の教養課程ではあまり多くないかもしれません。これだけでも持っておきたいという人は、物書堂のセールで購入しましょう(去年は8,800円で買えました)。

新和英大辞典英和活用大辞典は、高度な英作文のために必要となります。すくなくとも教養課程のうちは、すべての学生にとって不可欠とは言えない辞書です。

いずれも使用頻度は高くないので、コスパが悪すぎます。オンラインなど、無料もしくはより安価な方法での利用を検討するほうがいいでしょう。

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